とねりの庭

下々ノ者ノ下ノ庭


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23時54分

話したい。
ぼくの話を聞いて欲しいんじゃなくて、話したい。
そう思ったけど、ぼくには話す相手がいない。

話をしていたい。
誰かと同じ時間を一緒に過ごしたい。
そう思ったけど、ぼくは一人だ。

ひとりになりたい。
私の部屋に帰るのではなくて、どこか遠くに行きたい。
そう思ったけれど、明日も仕事が待っている。

ひとり風に吹かれていたい。
知らない海が見下ろせる赤土の丘がいい。
そう思ったけれど、私が休むわけにはいかない。

少年は狭い玄関でスニーカーを履き、暗い街へと歩き出す。
女は闇い玄関でヒールを脱ぎ、革張りのソファへ躰をあずけた。

コンビニの青白い照明が作る冷たい夜気。
少年は立ち止まらなかった。

低く唸るエアコンが吐き出す乾いた空気。
女は泣きたかった。


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区切り

一歩じゃまたげない区切りは、よじ登って乗り越えた。
そうしているうち体力もついてきた。

なんにしても、ひとつの区切りをまたぐというのは気持ちがいいもので。
またいだすぐ向こうには、また次の区切りが見えているというのも、また。

遠くの遠くにある区切りなんてぜんぜん見えないけれど、
近くに見えるひとつひとつの区切りを今日もまたいで進んでゆく。

横には見知った笑顔。

以前は見えなかった区切りが近くに見える。


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せのび

本を読むのはメシを食うより好きだが、人に読ませるための物語を書くなんてことは、リアル中二病罹患中を除きほとんどなく、それならばメシを食うほうがマシだと思っていた。 ところがGuffに携わるようになって、文章を書く必要が出てきたのだ。それは言うまでもなくブログやfacebookに書くようなものではなく、ちゃんと気持よく読んでもらえる文章を、だ。
それでここのところ文章を書く練習をしている。先日の「バカみたい」もそれだった。斬新なストーリーなど思いつくはずもないので、とりあえず「正しい書き方」だけに気を付けたつもりだ。それだけなのに反省点が多い練習初回となった。やはり何事もやってみなければわからないものだ。

前回の「バカみたい」での課題は、カギ括弧の使い方と改行位置、そして女性視点で書くことだった。書ける人にとっては、なんて幼稚な課題だと思われるのだろうが、そのレベルなのだからしょうがない。女性視点でと決めた途端に、中学生向けな文章しか書けなくなったのが自分で可笑しかった。大人の女性は一生書ける気がしない。しかも強い女性を題材に据えたものは死んでも無理だろう。でもチャレンジだけはしようと思う。必ずやる。
ちなみに書いている時の気分だけはあさのあつこだった。色々とごめんなさい。

今また新たな課題に取り組んでいる。練習その2だ。
今日のこのblogは堅苦しい口調で書いているが、それは今取り組んでいる課題の所為だ。「所為」とか使ってるし。

とりあえず、当面はたくさん書こうと思う。それも当初立てた目標の一つだから。
パイロットの評価の一つに「飛行時間」があるように、書いた文字の量も全くの無駄ではないと思うから。それと並行して、もっともっともっともっと本を読まなければだ。

その前に、時間の調達も上手にならねば。


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春の川井

ご用事ついでに町ぶら。
みなさんがイメージする「街」とは違います。
宮古市と合併するまでは「村」だったところです。
すでに閉店したお店。
看板娘でしょうか。
なかなかです。
伊達巻風ヘア。
今風の眉。
モードなアイシャドウ。
とりまくヒゲ。
出っ歯風襟。
ずれた腕。
なかなかです。
Tシャツにしたらどうだろう。
以上、澤野商店でした。
こちらは元民家。

なかなかの廃墟っぷり。

廃墟にも春は訪れる。
今度はたばこ屋。やはり閉店していた。
「村内のお店で買って豊かな村財政」
なそうだ。
なぜたばこ屋の窓周辺はタイル貼りなんだろう。
ステキだ。
麹も売っていたようだ。
文房具も売っていた。
いわばコンビニだったんだろう。
電話は「五番」時代を感じる。
春色の山。
春色とはいうけれど、こんな色のカーディガンは着ない。
以上。4月16日の町ぶらでした。