子供の頃の記憶。
地面より高く見える海を見て、どうしてこぼれないのだろうと不思議に思った。
やがて成長し、高く見えているだけで、こぼれることはないことを体感的に憶えた。
大人と呼ばれる年齢になった今、この道に立ち、思った。
なぜ高く見えるのか未だに解んねー。
実は解る気もない。
ある人が会社にやってきた。昔から知っている五十路の男だ。
男はよく冷えたミニッツメイド一本をぼくにくれた。
その後の会話が興味深いものだったので、その全てをみなさんに披露しようと思う。
男「ごぶさたしておりました。あれ?痩せたんじゃありませんか?」
私「あー、痩せたかもしれませんね」
男「ネス湖にはやっぱりいたそうですよ。ネッシーね。あとは3メートルくらいの亀も」
私「3メートルって、もう恐竜ですね」
男「湖底にはUFOの基地がありますからね。そういえばこないだもUFOにお会いしましたよ、150メートルくらいの。今は誰が乗っているかもわかっているんですよ。先日も、」
私「それにしても今日もまた暑いですね」
男「はい、暑いですね。ということで今日はこのくらいにしておきます。それではさようなら」
私は男が置いていったミニッツメイドを冷蔵庫にしまい自販機からミニッツメイドを買ってきた。
言い忘れていたがこの男、某幸せな団体の者である。
木陰のベンチっていいですね。