とねりの庭

下々ノ者ノ下ノ庭

しない贅沢。

4件のコメント

小一時間歩き回ったけれど、誰ひとり会うことはなかった。
こんな晴天の、ぽかぽかの春の日なのに、である。
なーんて。
ここはいつだってそれほどに静かな場所なのだ。

海が見下ろせるベンチ。
なんて言えばちょっとは素敵に思えるけれど、ぼくの住むまちではそんなにスペシャルではない。
海の町だけあって、こんな場所はいくらでもある、と言えばおおげさだけど、決して珍しいものではないというのは本当だ。
しかもここ、ぼくの大っ嫌いな、木を模した人口の柵があるし、しかもそれはばかにしているかのように眼の前にある。
きっとここに腰を下ろして海を眺めても、柵の存在を意識してしまうに違いない。
こんなもん、もう少し離して低いところに設置すればいいのにって思う。
だからお気に入りの場所ではあるけれど、このベンチに座ったことはない。

これは、もしかしたら贅沢な取捨。
洗練も便利も身近ではないこの町だからできる「しないことの選択」なんだと思う。
niso_1307
この場所に居て一番強く思ったことは、熊が現れたら困るなぁということだった。

作成者: にそ丸

■東京から一番時間距離のあるまち、岩手県宮古市のとある庭から見える田舎の風景を。

しない贅沢。」への4件のフィードバック

  1. 風を感じますね~
    好きです。この写真。

  2. やー、ありがとうございます。
    風が心地よく感じられる季節が来たってことがうれしいですー。

  3. 以前、ここにコールマンのストーブを持参して湯を沸かし、一杯のコーヒーを飲みながら海を眺めた。
    それはそれで贅沢な選択ではあったw

    • うっわ贅沢!
      同じ街に暮らす人間ですら、ぜーたくだなーって思います。
      三分おきに到着する電車をホームで待つ方々と同じ進み方をしているはずの時間。
      でも、きっと、もしかしたら、本当は同じではないのかも知れないなぁなんて。
      そんなことを妄想しながらコーヒー飲みたいです、ここで。

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