とねりの庭

下々ノ者ノ下ノ庭


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寒曇。

7月がそこまで来ているというのに、寒い。
などと言うと、松本人志に怒られる。彼曰く「6月は毎年寒いから!」なそうだ。まあ会うことなどあるはずもないのではあるが。

18℃を表示している社内の気温計。ということは、外は15度そこそこだろう。冬ならば快適な気温なのに、体が夏へシフトし始めた今は寒いだけ。
ロンT一枚で出社したことを強く後悔しつつ淹れたインスタントコーヒーがささやかに旨かった。niso13_594

体を冷やすことにいいことなし。
みなさま体調を崩しませんようお気をつけください。


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さばね。

あまちゃんの「北鉄」で使われている三陸鉄道北リアス線。
もともと利用者は多くない路線だが、今日はその中でも特に利用者が少ない佐羽根駅(さばねえき)へ立ち寄ってみた。

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道路や民家を背にして山側を向くと、幅1.5mほどの赤い橋がある。ベコンベコンと愉快に鉄板を鳴らしながら渡りきると、ほどなく佐羽根駅だ。
この駅の一日の利用者は、平均して10人程度。しかしいわゆる「秘境駅」ではない。
秘境駅の定義については触れないが、とりあえずすぐ近くまで車で行くことができ(この日も車で行った)その道路周辺には民家もそれなりにあるので、秘境駅とはいえないだろう。
まぁ絵面は秘境といえなくもないけれど。

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橋の下には笹舟が似合いそうな日本の原風景的清流が流れている。

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赤い橋を渡るとすぐに現れる駅へ上がる階段。
バリアフリー?なにそれ美味いの?

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上りきるやいなや汽車が来た。持ってるじゃないか、私。
ちなみに、電車ではなくワンマン運転のディーゼル車両。
JRも含め宮古市周辺には電車はないので、この辺の人は列車のことを「電車」といわずに「汽車」と呼んでいる。
しまいにゃ、よそから来た人が「あ、電車だ」などというと「汽車です」と訂正を入れられることもあるから注意が必要だ。
そしてその訂正を入れた本人がトカイに行き、覚えたての東京イントネーションで「汽車が遅れてー」などと言い、恥ずかしい思いをするというのが古来よりの伝統芸なのである。

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本来の北リアス線は宮古駅からじぇじぇじぇの久慈駅までなのだが、津波で島越駅が復旧工事中。現在は宮古~小本間と田野畑~久慈と分かれて運行されている。
北リアス線の全線開通は2014年の予定。がんばれ三陸鉄道。

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つつましやかな一両編成の車内には7人の乗客がいた。
「あ、乗らないのね。撮り鉄なのね」そんな運転士さんの視線を受け流しつつ列車を見送る。
ちなみにぼくは鉄ちゃんではありません。とねりの庭でも列車や駅は度々取り上げているけれど、違います。
でも駅は好きです。訪れるのも好きだし写真も撮ります。
そうですか。傍から見れば鉄ちゃんですか、そうですか。

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駅舎全景。なんともかわいらしい駅だ。
運行は概ね一時間に一本。駅に着いたドンピシャで現れた列車に、つい「持ってる」と言っちゃったのはそのせい。
それでもこの一時間に一本という本数は、宮古から県庁所在地である盛岡へ向かうJR山田線よりも多い。
がんばってます三陸鉄道。

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ベンチマニアは素通りできないキングオブ駅ベンチ。イームズのサイドシェルに似たデザイン。この配色も好きだ。
駅舎のベンチにひとり座って山の空気を味わうひととき。ああ良きかな田舎駅。
そうですか。鉄ちゃんですか、そうですか。
さて帰ろう。

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線路の下にある小さなトンネルには自転車があった。鍵はかけられていないが、放置自転車ではないだろう。
都会では信じがたいことかもしれないが、ここは由緒正しき田舎。鍵など必要がないのである。

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帰りもまたベコンベコンと音を立てて赤い橋を渡る。
立ち止まり、眩い川に目を落とすと、小さな魚がキラリと光ってみせた。
次は紅葉の時期にでも来ようかね。

以上、三陸鉄道佐羽根駅でした。

そうそう、駅舎には「旅ノート」があります。
立ち寄った際には一筆どうぞ。


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仕事終わりの道すがら。

時計を見誤ったかと思うほど、空はまだ明るかった。
このまま帰るのももったいないような、そんな気がして、いつも曲がる交差点ではハンドルを切らなかった。
左右両側の窓を一気に開けたら、ぬるい初夏の風がたそがれの匂いとともに車内へと勢い良く流れ込んできた。
緩やかなカーブを曲がりきると、ルームミラーに大きな月が映った。
思わず振り返ってみると、珊瑚色の夕空に月がいた。
大きな月、象牙色の月。
梅雨さなか、6月23日の月。
誰かに教えたくなる、きれいな満月。
静かに宵の口を迎える空梅雨の空。
そこには月だけではなく、少しだけ切なさも浮かんでいたように見えた。
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カメラをとりに自宅へ行っていざ撮らんと構えたらウソみたいにちっちゃくなってた元大きな満月をうらめしく眺めながら果たしてあの交差点を曲がらなかったのがよかったのか曲がったほうがよかったのかと正答に至りたくもない自問自答の渦の中で撮った恨身の一枚。


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口開け。

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今年初のウニ漁取材。
開始が4:30だというので、ついでに浄土ヶ浜の日の出を撮ろう、夏至だし!と3:30に起きたらこの濃霧。
そんでも殻付きウニをおすそわけられたのでご機嫌で帰還した次第です。
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ウニ漁だけじゃなく、あわびやわかめこんぶとか、期間限定のものの解禁日を「口開け」といいます。


ここから追記

今日会った老夫婦がきっかけで、懐かしいのを思い出したのだった。
「かへ」
http://www.fujiigumi.com/manga01/kahe_i.php
まだ読んでないかたは、ゼヒ。
読んだよーの方も、久しぶりにどうぞ。


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ないとうかるる。

東北がようやく梅雨入りした。例年より一週間ほど遅いらしい。
水不足による農作物の生育が心配されていただけに、遅れたとしても来てくれたことに感謝だろう。
一方毎年遅れずに訪れるは夏至。今年は明後日21日だ。
晴れればそりゃもう楽しい夕刻ではあるが、どうにも梅雨真っ只中。
あるかどうかは分からないが、もしも天気具合の良い日があったなら、公園で一杯ひっかけながら長い黄昏を愛でてみようと画策している。
ちなみに、一番日の出が早いのは夏至の一週間前、一番遅い日没は夏至の一週間後。
降るのは降ってほしいけれど、来週中には一回くらいお願いします、とびっきりの黄昏。

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ラノベに出てきそうだな、乃東枯─ないとうかるる─。