ここに来てまず思い浮かんだのはタイトルにした歌。
でも独りだったし、季節感も違うから、こっちの歌が思い浮かんだことにしよう。
潮風に君のにおいがふいに舞う 抱き寄せられて貝殻になる
こんなふうに、俵万智の歌がたまに思い浮かぶ。
でもいつもどこか間違ってるんだ。きちんと完璧に覚えている歌はひとつもないかもしれない。
だからネットで調べてから書き濡れて蟹とたわむる安芸の宮島三泊四日
なんかすんません。
恥ずかしながら、整然と並ぶさくらんぼはテレビや雑誌で見ることはあれども、我が家に遷座なされる日など今の今まで一度もなかったのであります。
もちろんいただきものなのですが、もう紋付袴に身を包み正座のうえ三つ指ついてから頂こうかしらってほどのありがたみだわよ。な~む~。
といいつつ、キッチンで立ったままばくばくと食べちゃったのでありますが、弾力があるのに柔らかくて、上品に甘く香り高く、これを芳醇と言わずしてどうする!ばか!っつって、んーんー身悶えながらいただいたのでした。
さて、昨日の夏乞いが効いたワケではないだろうが、今日は久しぶりの青空が見えた。これは梅雨明けしちゃうか?と週間予報を見たが、そんなに甘くはないようで、これから先一週間も25度以内止まりの毎日らしい。
おお神よ仏よお天道様よ、被災地の観光産業に光を与え給へ!
過去何度か書いた気もするが、書いていないかもしれないし、そもそもあんまり気にしていないので書きます。
夏が好きだ!
365日夏でいいし、毎日30℃↑で構わんよ。
なんて、そんなことになったらなったで絶対に弱音を吐くのは分かりきっているけれど、二ヶ月連続くらいなら全然OK。マジでマジで全然アリ。とまぁそのくらい夏ラヴな者にとって、今年ほどがっかりな7月はなかった(あと3日あるけど)。
今日は「夏が来ない三陸の観光地」そんな題材で取材してきた。
当地方の海水浴場は、水温と気温の条件を満たすと「白旗」となり遊泳できるのだが、今年の復興国立公園浄土ヶ浜は、7月20日の海開き以降たった2度しか白旗は揚がっておらず、それ以外は気温や水温が低く遊泳不可の「赤旗」だったのだ。
観光産業に従事するみなさんは、観光客がこなければメシが食えない。シーズン真っ盛りにシーズンオフ程度の売上な夏。一年の売上の大半を見込んでいる夏にありながら、仕入れバイト代固定費諸々やらなんやらの経費が出てゆくだけの夏。
カメラとマイクを向けながら、本当に気の毒な気持ちになった。と共に、冷夏は冷夏でこうして仕事になっちゃう私はまだ恵まれているんだなと反省もした。
まもなく8月。
三陸沿岸の梅雨もそろそろ明けそうな気配だが、東北の夏はお盆まで。不振真っ只中の観光産業が、この二週間でどれだけ盛り返せるか不安だが、せめてここから先の夏は夏らしくあってほしいものだ。
お手本的な良夏だった2012年。この年に作った暑中見舞いを梅雨払い兼夏乞いとして献上する也。