とねりの庭

下々ノ者ノ下ノ庭


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生は違うな。

勤務先の売り上げのうち、半分近くは披露宴撮影が占めている。
10日ほど前の平日も、弊社一番のお得意様であり、ホームともいうべきホテルでのビデオ撮影だった。
こちらでは比較的珍しい18:00からの披露宴だったが、事前の情報ではゲスト60名ほどということで、ゆったりと丁寧な仕事ができそうだと思っていた。ホテルへ着くまでは。

会場に到着して驚いたことがたくさんある。文章化するのがめんどくさいので箇条書きにて。
・ホテル外に普段はいない警備員が数名。
・品川ナンバーの電源車が2台。
・そこから会場内に引きこまれた川のごときケーブル類。
(この時点で番組ロケかなんかが入ることは察知できた)
・会場が様変わりしていた。具体的には、壁片面に紗幕付き箱型ステージ新設、反対側には5m*7mほどの大型スクリーン、その両脇に高さ3mほどのイントレ足場、その上にピンスポ4基、天井バトンにLEDバリライト20発(推定)など。
・男女1名ずつ計2名の司会者は地元テレビ局のアナウンサー。
(彼らに話を伺ったところ、そのローカル番組の特番撮影とのこと)
・スタジオカメラ*1、ENG*4(5かも)、デジ*3。あとスチル。
・編集卓というかサブみたいな区画。そしてどう見てもローカル局スタッフには見えないギョーカイ人数人。というか見えるスタッフだけで20名以上。
(ローカル特番はウソだと推察)
・ケーブル配線の保護カバーに「ニューテ●ス」。
(全国放送と確信)

乱暴に書き出しただけだが、細かくいえば他にも驚くところはあった。
それにしても、弊社まで含めると、会場内に10台以上の動画カメラがある異常事態であり、どうにも仕事がやりにくい。テレビに遠慮していい画が撮れなかったなんてあってはいけないこと。そこで、仕事を発注してきたホテルスタッフに、うちと番組とどっちが優先なのかと問うと、番組のじゃまにならないように……さらに、テレビがじゃまで撮れなかったとしても構わないとまで言うではないか。20年も付き合ってきた仲なのに、嗚呼。というか、いるか?ウチ。と正直スネた。
後からわかったことだが、弊社の代金も番組持ちで、内容について一切の口外無用と厳しく言われていたとのことなので、ホテルスタッフも辛い立場だったのだ。

果たして数ある他カメラのじゃまをしないように気を遣いつつ、無事に仕事を完遂したのであるが、おひらきとなったのはなんと23時過ぎ!!! 18時から5時間以上!!!!! 招待されたゲストのみなさんも疲れたは疲れたはずだが、みな一様に笑顔で帰っていきましたとさ。
……そりゃそうだよな。

さーさて、その番組が本日30日に放送です。
がっつり他局であり、ここが検索にヒットするのも好まないのではっきりとした告知は避けるが、当日の感じだと内容はなかなか良さそうに思えたので、もんよりとお知らせ。
放送は9/30のゴールデンタイムで、某局開局55周年特番の中の一コーナー。出演はSで始まる5人組ほか。お時間合いましたらどうぞ。

最後に自慢をみっつほど。
ひとつめ、新郎新婦のメイク・ヘアメイクをしたのは、私も手伝っているフリーペーパーGuffのマホガウニー先生だったということ。えっへん。
ふたつめ、進行アドバイザー兼司会者のサポートをしたのは、長年一緒に仕事をしている声マイスターさんだったこと。えっへん
最後みっつめ、Sメンバーと数十センチ距離にいたが、すっげいい匂いで、画面で見るより4倍いい男だったので、抱かれてもいいやと思ったこと。えっへん。
以上。
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5人組の写真?そんなもんないよ。だいたいの仕事は真面目にやってるから。


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渇きを覚えることの正当性。

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この渇きを癒やす~
たまに目にする言葉ではあるけれど、そもそも渇きなんてものが永遠に潤うことなどあるわけはないのであって、癒やされるのは一時でしか無くて。
しかしだからといってその乾きを放っておくことはできなくて、可能であればという前置きはつくけれど、それを潤したくなるのはごく当たり前であり、言い換えれば生きるということは、乾きとそれの解消の繰り返しにすぎなくて。

以上、当たり前のこともめんどくさく書くとそれっぽく見えちゃうから騙されんなよってハナシ。


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ぶらり大浦 ─後編─

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ぶらり旅の後編です。
この日おじゃましたのは、海が見下ろせる坂の町、山田町大浦。

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取材でおじゃましてー、と書きましたが、それはここ霞露ヶ岳(かろがたけ)神社の例大祭の取材でした。
霞露ヶ岳神社の祭りは、3年に一度しか執り行われないもので、今年は前回の2010年以来の開催でした。
残念ながらその様子は写真に撮っておらずお見せすることはできませんが、少しだけ紹介させてください。

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地元の人はこの祭りを「見物人のいない祭り」と誇らしげに評します。
はじめは意味が分からなかったのですが、私も取材を通して理解することができました。
この人口800人余りの小さな集落は、山田町の中心部から離れています。そして翌週はその中心部の祭りがあります。
広く祭り開催の宣伝をすることもしない大浦へは見物客が来ないのです。

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と、これでは当たり前なだけで、なにも誇れることじゃない? そうですね。
たしかにそれも大きな理由ですが、ことの真相は「この地区の住民全員が参加するから」なのです。
太神楽、神輿、虎舞、さんさ踊り、八木節……あとなんだっけ? とにかく人々は何かに参加しています。
これだけの人数と演目(?)で街全体を練り歩きます。その行列の全長は300メートルほどにも。

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「見る人がいない」と地元の人もいいますが、全くいないかといえばそうではなくて、年老いた大先輩たちや、帰省してきた大浦生まれの若者、純粋な見物客とか、それなりにいます。でも、まつりの最中に家の中にいる人はゼロでしょう。仕事をしている人もいませんし。
けっして閉鎖的とか、秘境の奇祭とか、そういうものではないんだけど、うまい具合に特別感を持った祭り。そう言えるように思います。
次回は2016年開催。またおじゃまできたらいいなあ。

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祭りに関しては以上です。
それにしても出会った人たちみんながみんな素敵な人ばっかりでねぇ。それもあって、また来るぞ欲が強くなったってのはあるな。

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思わず、お久しぶりです! と言いたくなったよ。こちらでもとんと見かけなくなったガラスの浮き玉。
ぼくらは「びん玉」って呼ぶけれど、みんなはどうだろう。

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薪がある風景も貴重なのかな。こちらでは割りと見かけるので、そんなに珍しくはありません。

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右の石垣は手積みだろうかね。大きな地震でも崩れないってんだから大したもんです。

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わかりにくくて恐縮ですが、湧き水というのか井戸というのか、そういうのがありましたもので。

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三陸では有名なサイダーメーカーでございます。

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いい家だ。

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坂の町って、どうしてこうも魅力的なのか。

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こんな雨ドイもとんと見かけなくなったね。

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と思ったら常用通路だったようで。失礼しました。

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ここで落ち着きましたとさ。

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魚籠も画になる港町。ちなみにこのへんでは「ヨゴダ」と呼ばれています。

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とヨゴダの写真を撮って振り返ったら。すんませんおじゃましております。

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すんませんついでにもう一枚失礼します。

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昭和の匂いが残ってるんだよね、そこここに。
その心地よさってそんな探して見つかるものでもないから貴重なんだよ。

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昭和を感じたくなったらまた来ますよ。
どうかずっと残っていて下さい。

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祠の上の椿の実を見ながらお別れです。
以上、2013年初秋の大浦ぶらり旅でした。
長時間お付き合いいただきありがとうございました。