とねりの庭

下々ノ者ノ下ノ庭


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秋のシール物語

半分にカットされたグレープフルーツや夏みかんを見ると給食を思い出す。
別に好物ということではなく、シールの有り無しが楽しかったというだけの記憶だ。
ハーフカットの果物の場合、シールが付いている確率は1/2。
さらに、剥がれてしまうことも考慮すると、さらに下がることになる。
そんな計算はしなかったはずだが、とにかくシール付きはちょっと嬉しかった。

先日、私が帰宅し台所に立つと、うちの芋栗南京好き女子中学生が、
「これね、POPに『栗のようにホクホクで甘い』って書いてあったのー」
と、乙女チックな表情で不格好なカボチャを差し出してきた。
芋栗南京にさほど興味が無いポーズをして見せると、
負けじとカボチャに貼られた金色のシールを指しつつこう続けた。
「ほらほら、このシールにも『マロン』って書いてるでしょ」
……娘よ、そりゃ『ロマン』と読むのだと思うぞ。
だいたい、カボチャの名前にマロンはアウトだ。

ひとしきり笑って、サンマのつみれ作りを始めた。
そこはかとなく平和な秋の始まりなのであった。
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給食のハーフカットフルーツにシールがあるってことは……洗ってなかったんだな、当時は。