かわいすぎる。
頭から足の裏まですべてがかわいい。
ふわっふわのふにゃっふにゃのぽっふぽふのぽっかぽかだ。
なにもここまでかわいくなくてもいいじゃないか! と思うほどかわいい。
この動物園では、こんな仔うさぎや仔モルモット、ひよこなんかをもよもよできる。
もよもよしてたらくんくんしたくなってくんくんしたら、藁みたいないいにおいがした。
それぞれ動物園の方針にもよるだろうけど、この仔らは他の猛禽や爬虫類あるいは肉食獣のお腹に入るか、感染症を防ぐために殺処分されるのがほとんど。
これをかわいそうの一言で片付けちゃいけない。
強そうな猛獣だって、食べ物を食べなきゃ死ぬ。自然なら自分で狩りをすればいいけれど、人間を楽しませるために檻に入っている動物は、エサをもらわないと死ぬ。
たとえ、このかわいすぎる仔らがエサにならなくても、別の動物が殺され、肉になる。
親うさぎも、ツキノワグマも、ライオンも、人間のために檻の中にいることを忘れちゃいけない。
毎日の卵。かわいいひよこ。産まれてまもなく殺処分される卵を産まないオスのひよこ。
高級ブランド牛のつぶらな瞳。
カクレクマノミもドンコも同じ魚。
かわいいもかわいそうも含めて、我々はたくさんの命を頂いて生きている。
家族で動物園へ行った帰り道、こういうことをやさしくやわらかく話して聞かせてあげることができる大人が増えるといいなと思うのです。
さて、いつものごとく、だらだらと書きましたが、書きながらいつも思うのは、こういうことをわかりやすく簡潔に表現できたらな、ということ。全然近づくことができないので、もうあきらめているフシもありますけどね。
先日新聞広告クリエーティブコンテストの2014年度入賞作が発表されました。
新聞紙面の一面を使った広告だったから、目にした人も多いと思います。
今年、最優秀賞に輝いた「命の交換」、優秀賞の「動物図鑑」、大好きです。
下の方にある【審査の最終段階まで残った作品】たちも大好きです。
死ぬまでに一本でもいいから残したいですね。人の心を揺らす、自分も納得ができる文章を。
さあ、明日もおいしい食事をしましょう。
食べられてよかった、と思ってもらえるように、楽しく、おいしく。
10/31/2014 05:54
「動物図鑑」いいですね。私も好きです〜
こういう作品を見ていると何より素朴であることが大事だと思いますね。
10/31/2014 10:17
いいよね。
近頃はあまりみかけなくなったけど、カエルのとかハル坊ママの作品も近いものがあるんじゃん。
10/31/2014 17:19
ドンコからの、見事なまでのクールダウン?帰結?は、さすがでございます。
「命の交換」は無条件に素敵って思えるのに、もふもふの「too much」に、
食の連鎖をテーマにしたキャッチコピーなんてつけられたら、
胸が苦しくなってしまうだろうななんて思うのは、見えてるからなのか、それともエゴ?
とにかく、しっかり手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」って、
まいにちが美味しいしあわせに感謝~♪(*^^*)
10/31/2014 23:16
手を合わせていただきます、ごちそうさま。
それが大事だし、それで充分なんじゃないかなぁ。
なんだかんだと言ったところで、かわいいとかかわいそうだとかいう感情は不変だし、それはそれでとても大切なことだし。
だから、かわいいものは遠慮なく裏声でかわいがって、かわいそうなのも、思いっきり悲しむ。
なんでもおいしくいただいて、ごちそうさまする。
たくさんの命の中で生きていくことということは、そういうことなんじゃないかなー。
11/01/2014 08:59
どの作品もじっくり拝見しました!
知ることができて、ありがたいなと思いました。
いただいていることを知ること。
ありがとうniomaruさん(^^)/
11/01/2014 10:35
日頃食の生産に携わっている方にとっては、私らよりも身近なことかもしれませんね。
私にとってみれば、野菜農家の方々が元気でいてくれないと、困ってしまうわけで、そのためにも毎日おいしく食事をして、おいしいお酒を楽しんで、毎日元気でいていただけるとありがたい!と、こうなるわけです。
回っていますつながっていますぞー。