とねりの庭

下々ノ者ノ下ノ庭


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さらば、デスピサロ。

やっぱり存在価値のないものはあるし、それはやはりない方がいい、というお話。

某所のお手洗へ入りました。温水洗浄機能付きの個室です。
さあさあどれどれ致しましょうか、とフタを開けると同時に、全身に強烈な電撃が走りました。
感覚としては、視界の全てが濃いめの赤みがかったオレンジ色に侵食された感じ。瞬間的にそれに続くディテールが見えます。無数の白いミミズが、オレンジ色の粘液の中で絡み合っています。

と、ここまで書いてみたところ、「フタを開けたら漏電かなにかのせいで感電し、そのせいで幻覚のようなものが見えた」話に読み取れますね。
すみません、そうではなくて、便器の中に実際にあった謎不気味物体と対峙したということで、実際に電撃が走ったのではなくて、理解を超えたものへの遭遇に起因する脳への多大なる衝撃に体がビクッと反応しましたということですすみません。
ところで、マンガなどでショックなことがある時に「ガーン!」など擬音が使われますが、この時私の中では、本当に「ガンッ!」と音が鳴ったように感じましたので、マンガの表現って素晴らしいですね。続きます。

私は、便や血などを見てショックを受ける体質ではありません。細かく言えば、仕事のせいで耐性がついてしまったので、若い頃は苦手でした。ですので今は、「ったく流せよなー」とか「きれいに使えよー」とは思いますが、うわわわわ~となることはありません。が、今回は違います。トイレで起こりうるであろう想像の範疇にはない光景が、目の前に突如現れたので。
おさらいしますと、赤みがかったオレンジ色のドロドロの中にふやけて白くなった無数のミミズ様のものが絡み合っている状態です。

果たして私は、一度閉めた個室の戸の鍵を開けて出ました。やたら長い文章になっていますが、個室に入ってから出るまで10秒も経っていないと思います。
出たところで、あの謎グロ画像が瞼の裏に焼き付いています。さっきは不意打ちだったので強烈な電撃に襲われましたが、そこにあることがわかっているのなら怖くはありません。流さねば。自分があれを流さないと、次の人が目に遭う。皆が耐性持ちではないのだ。なにより、正体を見極めなければ。
使命感4:興味7というまさかの10割超えな心持ちで再び個室に入ります。
フタは開けたままにしていましたので、個室の戸を開けた途端にヤツの姿が見えます。一歩近付きつつも、戸は閉まらないように片足は外のままに観察します。


……
………。

なるほど、パスタでしたか。
ナポリタンというよりは、肉少なめのスパゲティミートソース。油がトイレの水で分離して、オレンジ色が強調されたとかそんなところ。
麺の長さや全体の様子から、吐瀉物ではなく捨てられたものと見て取れました。やれやれと流します。
そして思い出します。個室に入った本当の理由を。

スッキリ。

私は言いたい。
「トイレにパスタを捨ててはいけません」
「用が済んだら流しましょう」
そんなことよりも言いたい。
「便器のフタ、無くしませんか」

にほふボットン便所じゃあるまいし、なにを隠すことがあるのか。
汚れているのを隠す? 隠したところで使うときに開けたら目に入るじゃないか。
だいたい、フタを開けた途端のパスタで電撃くらうのに、もし生首や青白い手などのオバケ的なものがあったらきっと心臓止まっちゃうし、そういうビックリ系は、フタがなけりゃ起こりえないでしょうに。
衛生的にもあのフタを触らせるくらいなら、はじめからない方がいいに決まっているしさ。大型ショッピングセンターなんかのトイレはフタなしも多いし「便器にフタがないとは何事だ!」なんてクレームだってないでしょうきっと。

世の中、ムダなように見えても有用なものはたくさんあります。存在価値のない物のほうが少ない。けどね、便器のフタは要らない。本当に意味が無い。意味が無いどころか、悪の存在。悪意の具現化。悪の権化。悪の化身。デスピサロ。便器のフタはデスピサロ。むしろフタピサロ。
このくらいムダなのです、洋式便所のフタは。
niso15_1129
ホルガレンズ買いました。べ、別にムダ遣いじゃないんだからね!